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2014年夏、昨年からはじまったマツシロオルタナティブ企画展を池田満寿夫美術館ロビー・中庭にて、インスタレーションとパフォーマンスを内外で試行する長野県出身の美術家松田朕佳(1983~)と、三島にアトリエを構え長野で新作発表を行う機会が増えている画家川合朋一郎(1976~)によって展開開催いたします。
展示用と誂え用意されたホワイトキューブの空間ではないロビー・中庭という、美術館の外縁的な場所と、松代という場を、現在的に抱え込むことによって成立する作品制作展示展開を行う作家たちは、事前にリサーチした上で設計と制作をはじめ、藝術の場所に対する現代的な実践を、美術館の特性と絡ませながらとりおこなうことになります。
今年は初日に「藝術の場所と技法の互恵」と題したシンポジウムを行い、多様な世代によるパネリストを招き、藝術と場所の解釈と意味について議論をおこないます。
また、松田朕佳は、この特異な取り組みに照応するリトグラフ作品制作(「ねー」と「ねー」)を池田満寿夫美術館開設から関わってきた梅田版画工房、梅田明雄氏によって展開し(川合氏はトポステラソ個展時に制作したもの)、参画作家のリトグラフ作品展示販売とその概説を交え、刻印的な作品として位置づけます。
企画初日には、ロジェ・ア・ターブルによるケータリングのお料理と、フラットバーのドリンク販売による、オープニングパーティーを行いますので、お誘い合わせてご高覧ください。
オープニング時には、参画作家の作品解説に加え、松田朕佳によるパフォーマンス「色を塗った足の裏の上に立っている人」をインスタレーション「ねー」に干渉させて行う予定です。

計画者 / 町田哲也 (トポス統括)


2013
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このたび開催するマツシロオルタナティヴは展示用空間ではない手つかずの場で行なう作品展である。
自由でもあり、少々無謀でもあり、先は未知数である。
手探りながらも場の力というものが生まれ、
訪れる人が作品との不意の出会いを思い思いに楽しみ、
その場を特別なものにする作家のエネルギーを共有できれば幸いである。

池田満寿夫美術館

池田満寿夫美術館エントランスホール・中庭にて、池田満寿夫美術館及び松代と云う場所を動機とし探求する作品展をマツシロオルタナティブと名付け、参画作家によって展開します。
場所の解釈を作家たちが試行するトポスプロジェクトとして発想され、美術の社会的互恵性と機能を持って構築継続する企画展となります。
共同体における美術館機能拡張の試論、あるいは美術家の新しいビヘイビアのかたちと受けとめていただければ幸いです。

計画者 / 町田哲也 (トポス統括)


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